参加者のご感想
西尾先生は、もっと難しく話せるようなことでも、意図的にこちらの側に降りてきて分かりやすく説明してくださいます
今回は、千葉県を中心にで高級焼肉「大将軍」など39店舗のレストランを運営する株式会社大将軍の人材開発部部長・植田様にお話を伺いました。
― 植田様は人事担当者としては異色のご経歴をお持ちとのことですが…。
植田様:今50歳(2021年)で、大将軍に入社したのは43歳、7年前のことです。それまでは主に自分で飲食関連のビジネスなど行っていたのですが、いわゆる「会社」「組織」というものに属したことがなかったんです。面接の時、代表から「お前を採用するのは諸刃の剣かも知れない。でも未知数の可能性を信じて雇ってみるか」と言われました。まともに敬語の使い方も知らなかった当時の自分を採用してくれた代表には、足を向けて眠れません(笑)。
― その後、入社してからはどのような業務を担当されたのですか?
植田様:最初は店舗で4年勤務、その後セクション長(エリアマネージャー)を1年経験した後、いきなり人材開発部の部長を命じられました。
― その時の心境はいかがでしたか?
植田様:「ほんとに大丈夫なの?」「自分の知識でいけるの?」「人事って大事なポジションじゃないの?」って思いましたね。しかし社長からは「とにかくやってみろ」と(笑)。
― 植田様のポテンシャルを信じてのお言葉ですね。
植田様:ただし、全くの未経験だったので、弊社の役員から「まずはここで基礎から教えてもらうように」と「人事の学校」を紹介され、1年半かけて基礎講座全12回を終了しました。
― 受講されての感想はいかがでしたか?
植田様:当初はコロナ前にリアル受講でスタートしました。しかし、正直を言いますと、最初は西尾先生が何を言っているかまるでわかりませんでした。なので、「とりあえず丸覚えしてやれ!」と(笑)。
― それはそれですごいですね!
植田様:しかし、基礎講座を2周目(トータルで1.5周受講)になった時、先生のおっしゃることが非常にスムーズに理解できるようになったんです。
― 12回を1通り受講された後、知識のベースアップがあったのですね。
植田様:それと、2周目に入る前から講座がオンラインになったのも良かったと思います。自分はリアルよりもオンラインの方が、学びやすかった気がします。
― オンライン受講の良かった点は、具体的にはどのようなところですか?
植田様:聞き手として考えた場合、イヤホンを通して一切の雑念がなく、西尾先生の講義と向き合えたというのが大きいと思いました。先生の話をより集中して聴くことができ、理解につながりました。イヤホンから直接脳に響くって感じでしょうか(笑)。また、千葉から都内に出るのも一苦労なのですが、オンラインだとその疲れもなく、スッキリした頭で受講できました。
― 「人事の学校」で学んだことが、実際の業務にどう活かされましたか?
植田様:自分が「人事の学校」を受講し始めた頃、人事部門での中長期計画というものがありませんでした。店舗で勤務していると、お客様から頂いた点に対して短いスパンで対応していくということは必須ですが、「採用」→「教育」→「戦力に」という長い目で見た人材育成を導入するきっかけになりました。
― 大将軍様の店舗は、お肉の質もさることながら、従業員の方の接客のクオリティも非常に高いと伺っています。
植田様:自分としてはまだまだだと思っていますが、それは、弊社の上層部が「人を想うタイプの人間たち」だからではないでしょうか。そうした経営理念が人事ポリシーを通じて社員に浸透したのだと思っています。
― 植田様は今後、どのような人を育てていきたいですか?
植田様:弊社も昔は他の外食産業同様、多少ブラックなところもありました。しかし、企業が30年後に生き残る確率が3%と言われる今、自分たちの働く環境を整えずして、いい人材は育たないと思います。
― 人事担当者の育成についてはいかがですか?
植田様:たとえば、新卒でうちの部署に入った部下がいたとして、彼らは、これからの弊社を担う大切な若者たちです。彼らには、まっさらな空っぽな状態で「人事の学校」の暖かいムードで学んでもらいたい。西尾先生は、もっと難しく話せるようなことでも、意図的にこちらの側(受講生)に降りてきてくれるような感じで、わかりやすく説明してくださいます。教材を読むだけでない、具体的な事例のお話も面白いです。
― 大将軍様のこれからのますますのご発展をお祈りしています。本日はありがとうございました。
■ 植田 和斗さんプロフィール
大学中退後、建築業、海の家、インド料理店経営などを経て、2014年 株式会社大将軍入社。現在は管理本部 人材開発部 部長。
趣味はボトルシップ作り。全て忘れて没頭することで、リフレッシュできるのが魅力とのこと。
■ 株式会社大将軍(株式会社木曽路グループ)
創業:1974年6月 設立:2016年1月
資本金:5000万円
従業員数:1,494名(内正社員118名)2021年1月現在
本社:千葉市中央区
<主な事業内容>
千葉・東京・神奈川・埼玉で39店舗のレストランを運営
看板ブランドである「焼肉大将軍」の他、「焼肉屋くいどん」、「くいどん食堂」、「串酒場 伝助本店」など複数のブランドを展開。
農林水産省主催「第26回 優良外食産業表彰」国産食材利用推進部門において食料産業局長賞を受賞